宇宙英雄ローダンシリーズ
２１〜２５

　トーラ、クレストとともにアルコンを訪れたローダンだが、帝国は巨大ポジトロン脳の支配下にあった。仮借無い植民地政策を推し進める機械頭脳は、ローダンを帝国のために働くパートナーと認める。(2000.9.9)
　帝国を脅かすアラス族を牽制し実力を示すローダンだが、地球はまだ発展の時を必要としている。ベテルギュース星系で地球の滅亡劇が演じられ地球は時を稼ぐ。(2000.9.14)

ローダンなもの

２１巻「宇宙船タイタンＳＯＳ！」

　・巨人のパートナー　クラーク・ダールトン
　ローダンはツァリトでの事件をロボット頭脳に通知。ローダンが帝国のために働くことを条件に、超弩級戦艦を譲る約束を取り付ける。ローダンはツァリトでの反乱事件を終結させるが黒幕の正体は不明。

　・宇宙船タイタンＳＯＳ！　クルト・ブラント
　超弩級戦艦≪タイタン≫をおのれのものとしたローダンだが、行動の自由のためには乗員の追加と、構造補正装置を取り付ける必要がある。急遽地球へと向かう≪ガニメード≫。だが、≪ガニメード≫との会合点に選んだタトレル系第２惑星で恐るべき疫病が≪タイタン≫を待ち受けていた。≪ガニメード≫からの補給を得たものの、トーラ、ブルを含む７００名が生命の危機にさらされている。(2000.9.9)

２２巻「銀河の麻薬商人」

　・銀河の麻薬商人　クルト・マール
　疫病の正体を探るため、タトレル系第２惑星ホヌルの探索を進めるローダン一行。ホヌルの地下に発見した敵施設の防衛線を破壊するが、そこにいた敵４人は死亡。４人はスプリンガーの一分派である医師族アラスだった。

　・人間とモンスター　Ｋ・Ｈ・シェール
　手がかりを追ってモーフの母星を訪れるローダン。アラス族の合成生物製造工場を発見して破壊する。超能力生物モーフ成体との相互理解を得て、モーフ成体５０体が≪タイタン≫に乗り組む。(2000.9.9)

２３巻「銀河の病巣アラロン」

　・銀河の病巣アラロン　クラーク・ダールトン
　アラス族は銀河の医師であるとともに、病気を作り出してアルコン帝国に病気が絶えないような工作もしていた。その正体を暴くため、ティフラー少尉が裏切りを装いアラスの中央星アラロンへと降り立つ。
　正体を現すアラス。ローダンは、一時的に指揮下に入れたアルコン帝国艦隊を背景に７００名のための血清を手にする。
　超重族の族長タラモンが登場。

　・アルコン鋼商売　クルト・ブラント
　ローダンへの報復を遂げようとするスプリンガー。再度の族長会議がアラスの生物実験場であるゴノム星系で開かれることになる。タラモンとの取引を得て、族長会議に送り込まれたブルとミュータントは、地球の位置を唯一記した超重族トプトルの宇宙艦に潜入し、座標の書き換えに成功。だが、未知の力の介入によりゴノム星系唯一の惑星ゴムに強引に引き寄せられる。

　いつの間にトプトルの旗艦だけが地球座標を知るということになったのか。地球に工作員を送り込んだエツタクは、あるいは裏切り者レヴタンはどうして地球にたどり着けたのか。トプトルとともに地球を訪れた他の宇宙艦はどうか。ともかくこれ以降はそういうことにしておかないと話がつながらない。(2000.9.14)

２４巻「地球替え玉作戦」

　・ゴム応答せず　クルト・マール
　アラス族が生物実験の素材を求める惑星ゴムからのブル一行の脱出。ローダンは星系を監視しながらも、スプリンガーに探知される危険があるため介入できない。

　・地球替え玉作戦　クラーク・ダールトン
　すりかえた地球座標はベテルギュース星系のものだった。ベテルギュース第三惑星を地球の替え玉とするため、≪ケントゥリオ≫と≪テラ≫の重巡二隻が派遣される。第四惑星アクワでデリングハウス少佐はトプシダーの前哨を発見する。(2000.9.14)

２５巻「地球死す」

　・地球死す　クラーク・ダールトン
　ベテルギュースにスプリンガーの攻撃が近いとトプシダーに信じさせたデリングハウス少佐。トプシダーは星系防衛のための準備を固める。代理戦闘による地球の滅亡芝居。トプトルとトプトルの宇宙艦が破壊され、地球の座標は銀河勢力の手から失われる。ローダン自身もまた死亡を装うことで、地球は建設のための時間を得る。

　トプシダーがいなかった場合に、ローダンは何を芝居の材料に考えていたのか不明。(2000.9.14)

　・アトラン　Ｋ・Ｈ・シェール
　→アルコン帝国サイクルへ。

　初稿：2000.9.9、改訂：2000.9.14〜