宇宙英雄ローダンシリーズ
７１〜７５

　銀河の脅威となったポスビとローリン。ポスビのＭ−１３球状星団攻撃に続いて、ローリンが地球を襲った。一時は説得に応じたかにみえたポスビとも、いまだ十分な相互理解は得られない。ローダンの苦悩が続く。(2001.5.13)
　ポスビの中枢惑星、二百の太陽の星では、中央プラズマとハイパー・インポトロニクスの確執が生じていた。中央プラズマの要請を受けてこれを支援するローダン。二百の太陽の星へのローリン侵攻を機会に、ローリンは駆逐され、ポスビはテラの信頼できる同盟者となった。(2001.5.15)

ローダンなもの

７１巻「死をはこぶ船」

　・ローリンの基地　クルト・マール
　バアロル教団からの造反者の警告を受けて、惑星アプツラドに潜入した第三課一行。そこでは、バアロル教団がローリンとの共闘をたくらんでいた。
　バアロル教団の施設に侵入した一行は、ついにその陰謀を把握し、ローリン三体を捕獲した。

　・死をはこぶ船　クルト・ブラント
　トランスフォーム砲の秘密をあきらかにしないテラに対して不満を募らせるアコン秘密組織は、火星転送機を経由してローリン三千体を太陽系へ導いた。探知できないローリンの活動で、各種施設が破壊され多くの人命が失われる。ローダンは残された唯一の手段としてポスビに救援を求めた。(2001.5.13)

７２巻「憎悪プログラミング」

　・人間はいるべからず　ウィリアム・フォルツ
　２１１４年３月。リーゼンハフト博士一行が惑星サプライズでメカニカ人の物質転送機の調査中、ポスビが惑星サプライズを襲撃する。メカニカ人の緊急対策により作動した物質転送機は、銀河外縁の惑星フォシルへと一行を送り出す。
　そこで発見したのは、地球が求めていたローリンを見ることのできる装置だった。

　・憎悪プログラミング　Ｋ・Ｈ・シェール
　スプリンガーの賤民ベイボを通じて、ローダンとアトランはポスビの中枢惑星二百の太陽の星へと招待される。組み合わされたインポトロニクスとの確執に破れつつあった中央プラズマが、付帯中継ブロックである憎悪回路の停止を要請したのだ。これが停止させられれば、銀河に対するポスビの敵対行為はやむという。
　ローダンは憎悪回路を停止させ、混乱する二百の太陽の星から脱出する。(2001.5.13)

７３巻「虚空のルクシード」

　・虚空のルクシード　クラーク・ダールトン
　ポスビとローリンに関わる情報を求めて、ローダンは惑星バルコンの訪問を試みる。
　ワンダラーの不死者を訪ねて教えられた座標へと向けて３３万光年を遠征する≪セオデリック≫だが、そこにあったのは惑星バルコンではなく、エネルギーを吸収する生命体ルクシードを運ぶローリンのアステロイド宇宙船だった。
　この飛行で、超空間エンジンの疲労現象が明らかになる。別銀河への遠征はまだ人類の手に余るようだ。

　・時の壁の向こうで　クルト・マール
　アコン人が購入した巨大転子状宇宙船。物質転送機による宇宙旅行を常とするアコン人がなぜ。
　宇宙船の目的を探るべくタフォル星へおもむいた第三課一行が発見したのはフラグメント船。憎悪回路の停止以来、ついにポスビが連絡してきたのだ。(2001.5.13)

７４巻「歪んだメカニズム」

　・歪んだメカニズム　ウィリアム・フォルツ
　中央プラズマとインポトロニクスに分裂し同士討ちを重ねるポスビ。惑星タフォルに現れたフラグメント船は、テラナーを二百の太陽の星へ誘うものだった。
　フラグメント船に乗り込むミュータントと科学者たち。だが、インポトロニクスが操るフラグメント船との戦闘で傷ついた迎えの船は、異惑星へ不時着する。

　・インターコスモスへ　クルト・ブラント
　２１１４年７月、二百の太陽の星でインポトロニクスと戦う瀕死の中央プラズマから救援要請が入る。迎えのフラグメント船に乗り込んでみずから二百の太陽の星へおもむき中央プラズマを支援するローダンだが、インポトロニクスも巻き返しを図る。
　太陽系艦隊を二百の太陽の星へ導くために発した超空間通信は、ローリンの艦隊をも二百の太陽の星へ呼び寄せてしまう。(2001.5.15)

７５巻「ＵＳＯのスペシャリスト」

　・二百の太陽の星を守れ　クルト・ブラント
　ローリンは圧倒的勢力で二百の太陽の星を攻撃、ハイパー・インポトロニクスもこれを妨げようとしない。軽巡で牽制攻撃に出撃するローダン。長大距離のおかげで太陽系艦隊の銀河間空間進出は思うに任せない。
　だが、ついに艦隊が到着、ヴァン・モデルスは中央プラズマの支配権回復に成功し、ローリンを駆逐する。
　ポスビはテラの強力な同盟者になる。

　・ＵＳＯのスペシャリスト　Ｋ・Ｈ・シェール
　→第二帝国サイクルへ(2001.5.15)

　初稿：2001.5.13、改訂：2001.5.15〜