宇宙英雄ローダンシリーズ
２２１〜２３０

　ローダンは、第五惑星で建造中の太陽衛星（死の衛星）を発見。長時間爆弾を仕掛けることに成功する。(2000.8.6)
　太陽衛星破壊の過程でオヴァロンは記憶を取り戻す。また、銀河へのカピン侵攻が始まる。ローダンはカピンの故郷であるグルエルフィン銀河へ調査遠征に向かう。(2000.8.16)
　グルエルフィン銀河中枢部はタケル人が支配していたが、周辺部にはタケルから独立した勢力が散在している。(2002.8.11)

ローダンなもの

２２１巻「惑星ツォイトの野獣」

　・火星と木星のあいだ　Ｈ・Ｇ・エーヴェルス
　求める太陽衛星は、太陽系第五惑星にあるらしい。ローダンはいったん現実時間に戻り状況分析を行い、宇宙移動の手段としてスペース＝ジェットを持って過去に戻った。カピンの宇宙艦隊をかいくぐり、第五惑星に降りるがスペース＝ジェットは破壊されてしまう。

　・惑星ツォイトの野獣　ウィリアム・フォルツ
　長楕円軌道を描く第五惑星は、太陽に接近する軌道にあった。おりしも、２８０年の周期で起きる生命の急激な目覚めが発生。カピンの都市にも大混乱が生じた。
　太陽衛星を発見したローダンは、この混乱に乗じ２０万年後に爆発させるための長時間爆弾を太陽衛星に仕掛けた。(2000.8.6)

２２２巻「エクシロットへの奇襲」

　・エクシロットへの奇襲　クラーク・ダールトン
　首尾良く太陽衛星に長時間爆弾を仕掛けたものの、タイムマシンにたどりつくには宇宙船が必要だ。いまだに続く混乱を利用し第五惑星の宇宙港エクシロットを襲ったローダン一行は無事現在に帰還する。

　・不安におののく惑星群　ハンス・クナイフェル
　最終目的としての太陽衛星破壊。だがオヴァロンの送るペド・インパルスは長時間爆弾を点火しない。太陽衛星へのオヴァロンとメルセイレの決死のペドトランスファーも爆弾の不良を確認しただけだった。
　再度の時間ジャンプを提案するオヴァロン。その狙いはローダンにもわからない。(2000.8.8)

２２３巻「タイタン遠征隊」

　・タイタン遠征隊　Ｈ・Ｇ・エーヴェルス
　土星の衛星タイタン。オヴァロンの記憶はその秘密基地で始まっていた。ローダンは２０万１８年の過去に戻ることで、オヴァロンの過去を確認するとともに、太陽衛星爆弾に必要なセクスタゴニウムを持ち帰ることにした。
　ローダン一行は、オヴァロンの太陽系到着の一週間前の時点に到着。オヴァロン到着前に秘密基地へ進入しようとするローダンの試みは挫折してしまう。

　・時の兄弟　Ｈ・Ｇ・エーヴェルス
　到着する過去のオヴァロン（オヴァロンII）。ローダンと共に過去に戻ったオヴァロン（オヴァロンI）はオヴアロンIIとの出会いにより、すべての記憶を取り戻す。オヴァロンIIは逆にみずからの記憶の一部を封鎖し、地球へと向かう。(2000.8.16)

２２４巻「冥界からの漂着者」

　・冥界からの漂着者　ウィリアム・フォルツ
　オヴァロンIとオヴァロンIIの出会いを見守る今ひとつのチーム。二人は時間遡行を試みてオヴァロンの時間罠に捕らえられタイタン基地に監禁されていた。
　その一人は、かつてウレヴの世界で死んだと思われていたローダンの息子ロワ・ダントンだった。ダントンは”ガラス男”メルコシュとともにローダン一行に合流する。

　・老提督　ハンス・クナイフェル
　現代に戻ったオヴァロンは、タイタンの秘密基地を再訪する。２０万年の時を隔てて、かつてのオヴァロンの腹心モシャケンと出会う。
　秘密基地の装備を使い、再び太陽衛星にペド・ジャンプしたオヴァロンは、太陽衛星爆弾の修理に成功する。(2000.8.16)

２２５巻「ダブリファ帝国の崩壊」

　・ダブリファ帝国の崩壊　クラーク・ダールトン
　太陽衛星の最終プロセスが起動していた。西暦３４３４年７月１７日、ローダンは太陽衛星破壊の結果を勘案しつつ、オヴアロンに爆弾の点火を依頼した。
　おりしも、太陽系の時間バリアを突破する秘密兵器を携えて、タブリファ帝国の皇帝ダブリファが５万５千隻の宇宙艦で太陽系に迫る。ダブリファは死亡し、ダブリファ帝国は銀河連合ノルモンとして、ローダンの傘下に入る。

　・≪マルコ・ポーロ≫の発進　Ｋ・Ｈ・シェール
　太陽衛星は、カピンの世界へ向けて信号を送り出していた。銀河内で確認されるカピンの活動。この進入を止めるには、カピン世界の事情を探る必要がある。
　３４３７年７月３日、人類初の超長距離飛行宇宙母艦≪マルコ・ポーロ≫は、オヴアロンの故郷グルエルフィン銀河への調査遠征に出る。
　≪マルコ・ポーロ≫はカピンの惑星破壊の現場に遭遇、艦隊を撃破するとともにモリタトールのショルショヴォを収容した。(2000.8.16)

２２６巻「偽りの神々」

　・偽りの神々　Ｈ・Ｇ・エーヴェルス
　とりあえずの情報源としては、危篤状態のショルショヴォだけ。サイココピィストのパトゥリ・ロコシャンの力で引き出したのは、アルムツァン星系の惑星ゲイセリンへ行かなくてはという言葉。そこはかつてガンヤス帝国の辺境基地。
　発見した惑星は二万年前に大陸を破壊されていた。さらに、かつての防衛要塞には変異した原住民を操ろうとするタケル帝国部隊が駐留。

　・平和主義者たちの惑星　ウィリアム・フォルツ
　次にショルショヴォから得た示唆は、かつてのガンヤス帝国秘密科学研究所、ヒュデポメシュ星系ロフソーグ。飛行の途中≪マルコ・ポーロ≫は三勢力による宇宙戦を探知する。ＮＧＣ４５９４は平和な世界ではないようだ。
　ロフソーグには、平和主義者を標榜し、古い兵器を操る者たちがいた。
　出来損ないロボットのフォリー・ウッター登場。(2002.6.12)

２２７巻「星の略奪者」

　・警戒……放射能！　ハンス・クナイフェル
　これまでの観測結果と、オヴァロンの記憶をつきあわせ、ローダンは５０の星系に巡洋艦とコルヴェットの部隊を偵察に向かわせる。
　カスカル大佐が向かうのは、かつてガンヨの秘密研究施設を備えていた惑星ヴァヴシェニック。その地表はつい数日前に重核兵器の攻撃を受けたばかり。その地下にはカピンから独立したウェサケノス種族がいた。

　・星の略奪者　クラーク・ダールトン
　アトランの指揮する軽巡部隊が向かったのは、通商惑星であるブリュシュネル星系のオフソホナル。その地表は４００年前に核爆発で破壊されている。そこで出会ったのは、荒廃後の惑星施設を略奪する宇宙船部隊だった。
　この銀河内では定期的な破壊と略奪が組織的に行われているらしい。アトランは航法資料を入手。
　この銀河がグルエルフィンと呼ばれていることがわかる。(2002.6.12)

２２８巻「闘技場惑星」

　・闘技場惑星　ウィリアム・フォルツ
　タケル帝国の周辺世界を回っていてもらちがあかないと判断したローダンは、グルエルフィン中枢部の外縁、闘技場惑星シャカモナを目指す。目的は、ツヴィーブスとタクヴォリアンを闘技獣に偽装し、それを餌にしてタケル要人を誘拐すること。
　略奪者オルコノルの輸送船を奪い、シャカモナ工作に向かうローダン一行。

　情報収集のための要人誘拐ってＭ−８７でもやったなあ。

　・偽装決闘　ウィリアム・フォルツ
　魅惑的なツヴィーブスとタクヴォリアンの決闘を餌にして首尾良くタケル懲罰艦隊司令官ヴァヴィションを誘拐する。
　フォリー・ウッターはへまをし、破壊されて頭部だけになる。(2002.6.16)

２２９巻「アンドロイドの兵器廠」

　・作戦基地　Ｈ・Ｇ・エーヴェルス
　ヴァヴィションは監視室から脱走。その変位した肉体を≪マルコ・ポーロ≫の培養プラズマに隠し、ペドトランスファー能力を使って艦を混乱に陥れる。
　ローダンは状況を打開するため、ヴァヴィションが示唆した兵器廠惑星ＴＣＲに強行着陸。ヴァヴィションの脱走を待ってこれを捕らえようとする。
　ヴァヴィションはアラスカ・シェーデレーアにとりついたカピン断片を利用し、シェーデレーアを作戦基地として利用する。

　・アンドロイドの兵器廠　Ｈ・Ｇ・エーヴェルス
　ＴＣＲの探索とヴァヴィション追跡。ヴァヴィションはタケル艦隊をＴＣＲに呼び寄せるが、脱出の過程で死亡する。作戦基地にされたアラスカにはヴァヴィションの記憶が残った。(2002.6.19)

２３０巻「モリタトールの聖域」

　・モリタトールの聖域　ハンス・クナイフェル
　タケル人の追撃を振り切ろうとする≪マルコ・ポーロ≫に、モリタトールからの通信が入る。≪マルコ・ポーロ≫を文書庫惑星へ招くというのだ。だが、文書庫惑星モラケシュにはタケル人５０名が駐在し、ひそかに文書を改竄していた。タケル人を放逐した後、文書庫で発見されたのは、偽ガンヨの映像だった。

　・Ｘ時間　ハンス・クナイフェル
　タケル人はガンヨの帰還を予測し、状況を有利に導くため歴史を偽造していた。放逐されたタケル人の反攻により惑星モラケシュは破壊される。ローダンは定員６０名の軽巡にモリタトール６０００人を詰め込んで避難するが、≪マルコ・ポーロ≫と連絡が取れず、船内環境は悪化するばかり。(2002.8.11)

　初稿：2000.8.6、改訂：〜